「遊び」も取り入れ、人と自然と動物が共存できる空間を創出

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富士山山麓のメイン道路沿いに建つログハウス。野鳥や鹿、リスなどが生息する自然豊かな別荘地です。鬱蒼とした森に古い建物が残る隣地を購入し、「光と風が届き、人も動物も訪れやすい環境を」とのオーナー様のご希望を受け、ウッドデッキの拡張等を含むエクステリア工事と造園工事を行いました。自然の雰囲気は壊さず、「人と自然と動物が共存できる空間」にすることをコンセプトに設計。広い敷地、別荘というメリットを活かした「遊び」もさまざまなカタチで取り入れ、別荘族の方々とのコミュニケーションの場にもなる大人の憩いスペースが生まれました。

土地の特徴や形状を活かしながら、森を美しく整備

購入した隣地の建物を解体後、かつて小川であったと思われる窪みが見えてきました。当初は窪みを埋めて駐車場にする予定でしたが、土地の特徴や形状を活かそうと考え、敷地内に小川を再現。橋を枕木で作るなど、「遊び」も加えました。森は広葉樹をメインに残しながら、針葉樹や過密な場所は伐根。リスが木を渡ってこれるよう枝葉を剪定し、クヌギやクリなどを新たに植えるなど、人と自然と動物が共存できる心地良い空間づくりを目指しました。

before

ログハウス北側に、鬱蒼とした森と古い建物が残る

after

森を整備したことで、ログハウスにも光と風が届くように

駐車場から建物まで見渡せる、フラットなアプローチが完成

暗く、風の通らなかった森がすっきりし、隠れていた建物本来のファサードが現れました。施工前までは、南側の出入り口しか利用できませんでしたが、北側の環境を大きく変えたことでエントランスが真逆になり、雰囲気も一変しました。また、駐車スペースには近隣で採れたスコリアを敷き詰め、自然豊かな風景と馴染むよう計画。できるだけフラットなアプローチを作りたいという、オーナー様のご希望も叶えることができました。

駐車場から小川の橋を渡り、ログハウスへと続くアプローチ

南側には建物の雰囲気に合わせた木階段を新たに設置

別荘地ならではの「遊び」、大人が寛げるたき火スペース

エントランス前には大きなウッドデッキを設けるとともに、たき火スペースを提案しました。また、落ち着いた雰囲気にマッチするよう地石を利用した椅子をはじめ、壁やベンチに使用する素材も厳選。壁面は溶岩を加工した天然石で仕上げ、ベンチは地元産の大きな一本もののヒノキで作成しました。このベンチが「大人の止まり木」となり、別荘地の方々が自然に集まる穏やかな交流の場となっています。

屋外リビングにもなる、広々としたウッドデッキ

庭でたき火を楽しめる贅沢な時間も、別荘地ならでは

一本もののヒノキで作った趣あるベンチ

たき火の炎を囲んで、自然と会話も弾む

西側に続くウッドデッキは、ワ―ケーションスペースにも最適

物件データ

用途 個人用住宅
施工年 2020年9月
地域 静岡県
工期 約3ヵ月
敷地面積 959㎡
工事内容 エクステリア・造園工事
駐車場/ウッドデッキ拡張/火遊び場/川の復元(石積み)/橋(枕木)/照明工事/樹木の間引き、植樹
工事費 約1,000万円
設計・施工 積水ハウス建設中部株式会社

平面図

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